スベルクマ。
おいしそう!
だいだい色の実が、少しづつ実り始めた“柿の木”。
でも、木の幹の周りに “トタン板” がまいてあります。
一体何のため?
①寒さ防止のため
②害虫防止のため
③クマ防止のため
正解は③です。
もうすぐ、おいしい柿の実を食べようとやってくるクマ。
一度味をしめると、何度でもやってきます。それが家の近くだと、…怖い。
そのため、ツルツルと滑るトタン板を巻き、木に登れない様にして、
あきらめてもらおうという作戦なのです。
クマはもともと臆病な動物のため、突然出会うと、驚いて襲ってくるので、
なるべく大勢でおしゃべりしながら、また一人で山の中を歩いたり、畑仕事を
する時は、ラジオとか鈴とか何か音の出る物を携え、「私はここにいますよ!」
と存在をアピールするといいのだそうです。
また、運悪く出会ってしまった場合は、逃げる物を追う習性があるので、
慌てて背を向けて走って逃げたりせず、ジリジリとゆっくり後ずさりをし
ながら、距離を離していくのがいいのだそうです。
(そんな簡単には、いかないと思いますが…。)
他にも、お墓にお供えした食べ物は、そのままにせずに持ち帰るとか、
生ゴミを肥料になるからと、山や田んぼに捨てないなど、クマを里山に
近付けない工夫をしています。
人とクマ。昔の様に何とか共存して、暮らしていければと思います。