お米の運命!

稲刈り

「あっ、しまった!」

 お米をといでいたら、シンクの中にこぼしてしまった!
慌てて拾うが、全部は拾いきれない。
 さっきも米びつから、何粒か落としてしまったし…。

「もったいない、せっかくここまできたのに…。」

 刈り入れがすんだ田んぼで、“落ち穂拾い”をする。
春の田植えから、雨にも負けず、風にも負けず、日照りにも耐え、
鳥や害虫と戦い、ようやくこの日が来たのに、
田んぼに落としたままでは、もったいないし申し訳ない…。

 少しでも多く…と思うが、広大な田んぼ、さすがに全部は拾いきれない。
後ろ髪を引かれる思いで、田んぼを後にする。

 様々な困難を乗り越え、やっとの思いで台所までたどり着いたのに、
私の不注意でごめんなさい!白いホカホカのごはんまで、もうちょっとだったのに…。

 でも、まだまだ油断は禁物!
 
 せっかく炊いても、ジャーやしゃもじについて取れなかったり、
こぼしたり残したり、無事にお口の中に入るまでは、試練が続く…。

 「おじさ~ん、おいしいお米をありがとう~!!」と、心の中で叫ぶ。

 んっ? なんかさっきから、ちっとも動かない…。
よく見たら、とてもリアルなよくできた“案山子(かかし)”だった!(恥)

 実りの秋です。農家の人の心がこもったお米。感謝して頂きましょう!

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