「森の熊さん♪」

「ある日~(ある日~)♪森の中~(森の中~)♪」でおなじみの童謡『森の熊さん♪』。歌の終わりは、『白い貝殻の小さなイヤリング☆』を拾ってくれた熊さんに、お礼にとお嬢さんが「ララララ~♪」と歌い踊るハッピーエンドですが、現実はそうはいきません。

 今年は熊の餌であるドングリが不作で、出没のニュースを毎日の様に耳にします。いたずらに驚かせるつもりはありませんが、当館は山の中の一軒家。
もしものためにと、フロントに熊よけの鈴を置いています。田舎の人は山に行く時、ラジオや鈴など何か音の出る物を携えて、ここに人間がいる事をアピールしながら出かけます。熊は本来、大変臆病でおとなしい動物です。熊とて人間は恐ろしいはず、過度に恐れる必要はありませんが、出会いを避ける事が大切です。早朝や夕暮れ時、辺りをお散歩される時は、2,3人で何か楽しくおしゃべりしながら行かれることをお薦めいたします。それでも、もし出会ってしまったら!熊は逃げるものを追いかける習性があるので、決して走って逃げてはいけません。なるべく刺激を与えないように、慌てず静かにゆっくりと立ち去る、もし近づいてきたら、大声を出さずにリュックサックなどの持ち物を一つずつ置いて、気をそらすのがよいと新聞に書いてありました。

 私の父は、熊は普通に生活しているのに、それをたまたま見た人間が大騒ぎしていると言います。それに、そもそも熊が里にまで下りて来るようになったのは、山の伐採等で餌の少ない山の環境を造った人間にも原因があります。しかし…それでもやっぱり熊は怖い!熊よ!どうか悪さをせずに、無事に冬眠を迎えておくれ!よろしくお願いします。     

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